フィルム/シート成形ライン

特徴

シート・フィルムが多様化するとともに新機能樹脂が次々と開発されつつある昨今、製品開発段階においてさまざまな特性の樹脂に容易に対応しうるスタックプレートダイの長所を本シリーズのラインを用いて生かす事が可能です。

またテスト装置からそのままの形で生産装置へと拡張する事が可能です。

Tダイを使用するフィルム/シート成形装置について、多数の実績を有します。特にTダイについては当社独自の厚み制御方式を開発しています。厚み0.5mm以下のフィルム/シートについては2本ロール方式、それ以上の厚みのものについては3本以上のロールが使用されます。

高精度フィルム成形システム

高精度フイルム・シートの成形を行うための装置です。装置は三つのユニットから構成されています。

  • アクチュエーターを搭載した単層、多層Tダイ
  • 成形されたフイルム・シートの厚みを測定する厚み計
  • 厚みを一定にするためにアクチュエーターを自動で制御するための制御装置
  • 厚み精度の高いフイルム・シートの成形が可能となります。±1~3%
  • 始動時および品種切り替えによる厚み調整時間が短縮できます。30分以内
  • 始動時の原料ロスが改善できます。
  • 厚み精度向上による原料コストの削減につながります。
  • 厚み調整の人的誤差がなくなり、データのデジタル化が行えます。
  • 狭い場所、高温、不安定な体勢での作業が改善されます。

システム概要

製品厚み装置名
厚物シート成形ライン> 1.0mm
薄物シート成形ライン0.2~1.0mm
フィルム成形ライン< 0.2mm

SPシリーズシート成形ライン、FPシリーズシート/フィルム成形ラインは、当社が開発した特許商品スタックプレートダイを核とした装置で、特に多層押出成形分野において多くのユーザーの皆様から御好評を得ております。

周辺装置の充実とあいまって装置の対応範囲はPS、ABS、PP、PE、PMMA、PC、PET、PVC、またそれぞれの樹脂の組合せによる多層シート等広範囲に亘っております。

標準仕様
製品幅
(mm)
主押出機多層用副押出機
300GT-65UT-32
1,200GT-115UT-50
2,000GT-150UT-65
300GT-40UT-25
1,200GT-65UT-40
1,200GT-90UT-50

共通

製品材料数/押出機数ダイロール温度調節引取速度
厚み 型式層数 方式精度
300mm~2,000mm20µm~1.0mm (FP)
1.0mm~10mm (SP)
1~7スタックプレートダイ1~7 熱媒循環式±1.5℃10m/min max
製品
300mm~2,000mm
厚み20µm~1.0mm (FP)
1.0mm~10mm (SP)
材料数/押出機数
1~7
ダイ
型式スタックプレートダイ
層数1~7
ロール温度調節
方式熱媒循環式
精度±1.5℃
引取速度
1~7

シート

切断
方式精度
シヤカッタ式又は鋸式±1.0mm
切断
方式シヤカッタ式又は鋸式
精度±1.0mm

フィルム

引取速度最大巻径
150m/min max1,000mm
引取速度
150m/min max
最大巻径
1,000mm

多層Tダイ

スタックプレートダイ 特許登録済

層形成のプロセスはマルチマニホールドダイに類似しており、ダイ全般に渡ってマニホールドを内臓したプレートを設けたものです。ダイボディにはプレートを内臓する凹みが設けられており、その中に単位プレートを積層したプレートパックが挿入されています。層数の変更や樹脂の種類の変更に容易に対応可能です。

マルチマニホールドダイ

歴史的に最も古くから使用されてきたダイです。樹脂はそれぞれの層毎にマニホールド、チョーカバーを経て合流点に至りリップ部より吐出されます。層数は3層迄のものが多く少品種多量生産に適しています。

フィードブロックダイ

Tダイとしては通常の単層ダイを使用し、その流入部に併合流層を形成する部分(フィードブロック)を設けるものです。層数は変換可能で7層以上の層数とすることも比較的容易です。